Q&A
Q. 飲食店未経験者なのですが、素人でも開業できますか?
A. 素人でも開業できます。『150万円から!小さな飲食店のはじめ方』(同文館出版)でも書きましたが、サラリーマンや建築現場の職人からなど、素人の開業、成功事例はたくさんあります。
但し、素人開業の成功率は高くありません。失敗する人の共通点は準備不足にあります。立地の見立て方や雰囲気づくりなど、お客さんが来る理由をしっかりと事前に準備してから開業する必要があります。
Q. 飲食店を開業するにあたり、まず何から始めたらいいですか?
A. まずは「飲食店の開業を決意する」事から始まります。次に、「あなたのやろうとしている店の業種・業態(何屋なのか)を決定する」など、開業の順番はありますが、早めにパシオへ相談に来て頂くか、毎月第一日曜日にテンポス新宿店でやっている『開業・リニューアル・繁盛セミナー』に来ていただくのが良いと思います。
Q. 開業にはどのような費用がかかりますか?
A. 大きくは4つに分かれています。
☆物件取得費
アパートを借りる時と同じように、敷金(保証金)・礼金・不動産取得手数料・前家賃など、店舗を借りる為の費用です。
☆内外装デザイン・工事費
店をつくるための、デザイン・設計や工事費です。電気・ガス・水道などの設備や木工事・内装工事・家具・建具の製作、厨房機器などです。
☆開業諸費用
食器・調理器具・箸や調味料、備品やレジスター・電話・有線放送機材・店名・ロゴの製作、メニューブックや広告宣伝物、各種小物などから求人募集費や開業前の広告宣伝費など、まさに開業に必要なあらゆるものです。
☆運転資金
開業後しばらくの、売り上げが少ない期間に必要な準備資金です。
以上の4つです。※詳しくは『150万円から!小さな飲食店のはじめ方』(同文館出版)をお読みください
Q. 『居抜き物件』や『サブリース』って何ですか?
A. (居抜き物件で開業する時のメリットや注意する点は何ですか?)
『居抜き物件』や『居抜き店舗』とは、店舗内の内装や設備が残っている状態をいいます。居抜き物件は、それまでうまくいっていなかった店だと思っていた方が間違いありません。仮に繁盛している飲食店舗が、何らかの事情で店を閉めることがあっても、友人とか従業員が店を引き継ぐことになり内輪で転売されて、公には出てきません。時には、店のお客さんだった人が「店をやりたい」と引き継ぐ場合があるくらいです。
『居抜き物件』として不動産情報に出てくる物件は、前にやっていた人が繁盛できなかった物件がほとんどです。
また、居抜き物件が増えるに伴い『サブリース』と呼ばれる賃貸の方法が増えてきました。昔風に言うと「又貸し」と呼ばれたやり方です。店舗物件を不動産会社が大家さんから借り上げ、開業者に「又」貸すというやり方が、サブリースです。
不動産会社がサブリースする時に、内外装などを工事して商品価値を高めてあり、その工事費用などを家賃+分割された工事費などで、お客さん(開業者)に貸すやり方です。
Q. 飲食店を開業して、成功と失敗を分けるポイントは何ですか?
A. ズバリ、出店場所の選定だと思います。あなたのやろうとしている店の業種・業態(何屋なのか)に合った場所・物件を見つけられるかにかかっています。私は、飲食店の成功は70%場所・物件で決まると思っています。逆な言い方をすれば、場所・物件を間違えなければ70%成功します。それと『繁盛店の方程式』に従って、商品力、・雰囲気・接客(人間力)・割安感の高い店を創ることです。
※『繁盛店の方程式』については、これも『150万円から!小さな飲食店のはじめ方』(同文館出版)に詳しく書い、てあります。